標題:
「夜澤ミライ、です」 素直に名乗る
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作者:
fdrtdqyseq
時間:
2014-6-13 08:59
標題:
「夜澤ミライ、です」 素直に名乗る
身体を押しこめていた天井がぶち破られ、窮屈だった世界に光が満ちた。 彼女の頬にそっと腕を伸ばし、拭いとる。
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全ての罪も、罰も、義務も、これから起きる事も、そして大切な人からの想いも全て背負う覚悟だったのだ。
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時が止まってしまったかのようだった。 このまま、優しい時間が永遠に続けばいいのに。 そう、望んだ時だった。「ちょっといいかな?」 突如、背後からかけられた男の声により止まった時計の針が動き出した。 バネ仕掛けの玩具の様に飛び跳ね、離れる僕たち。 恥ずかしいとかそう言うレベルでは無かった。いくら夜道とはいえ、往来で何をやっているのだ。 だが、声の正体を認識した瞬間に羞恥などは吹き飛んでしまう。「聞きたい事があるんだけど、いいかな?」 振り向いた瞬間、視界に入ったのは二人組の男。紺色の制服に身をまとった姿。 警察官だった。「いや、その。彼女を家に送る途中で。すぐそこなんですよ、家」 引っくり返った声で弁明する僕。「そうじゃなくて。とにかく、名前は?」「え、えっと」「名前は?」 もはや弁解は通じそうになかった。パニックになった頭ではまともな考えも浮かばない。「夜澤ミライ、です」 素直に名乗る。次の瞬間、警官の顔色が変わった気がした。警官は小声でなにやら相談した後、再び僕たちを見やる。http://www.diesel.apiedelibero.net 彼女の隣こそが、僕の居場所なのだ。「こんな弱い僕でも、本当にいいの?」 最後の、確認。 答えなんか聞かなくても分かっている。だけど、聞かずにはいられなかった。diesel 財布 最後の決意を固める為に。全てを背負う覚悟を決める為に。「弱くなんか、ないもん。凄く、カッコいいんだから」
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今は、真実を告げる時ではない。相変わらずの嘘つきでいなければならない。 それでも、もう抑えられなかった。求める事を、受け入れる事を、受け入れて貰う事を。
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「あり、がとう」 たまらなく愛しくなり、衝動的に抱きしめる。 抵抗は無い。それどころか、九行さんは僕の腰に手を回し、優しく抱き返してきた。
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僕がトリガーを用いて二人を殺した事を。 例えその先に待つのが、彼女の拒絶だとしても。僕に足りなかったのは覚悟だ。
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「ごめん。怖かったんだ」 彼女の潤んだ瞳を見つめ、はっきりと口にする。「居場所を求めることが、幸せになることが。何もかも怖かった」
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僕の心を溶かす、太陽の様な笑顔。ひと雫こぼれ落ちる涙。 もう、鎖は存在しない。僕を縛るものは何も無い。
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