標題:
嘘だよね
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作者:
erewnhgmtve
時間:
2014-6-26 18:52
標題:
嘘だよね
「マメ太に会わせて! どこにいるの? マメ太に会わせてよっ」「……事故か事件か分からないから……調べてるんだ……だから、今は……会わせられない……」
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「いずみちゃん、あそこで何があった? あの部屋で何があったんだ? 教えてくれないか?」「……」 青洲の問いかけに、いずみは、途端に彫像のように固まった。「いずみちゃん?」「……マメ太にひどいことをした人は罰せられる?」「当然だろう?」「死刑にされる? マメ太と同じように!」 いずみの口から飛び出した言葉は、青洲の予想を上回るほど憎しみがこもったもので、それまでの弱弱しかったいずみのイメージからかけ離れたものだった。「それは……裁判所が決めることだね」 いずみから飛び出した言葉の強さに、思わず青洲は口ごもる。「……私がやったんだ……」「いずみちゃん……」「あの絵を切り裂いて、マメ太を死なせたのは私よ、全部私がやったのっ……」 小さな握りこぶしを震わせて、視線を床に落としたまま、いずみが叫んだ。「いずみちゃん、俺の目を見て言えよ!」 逸らしていた目を青洲に向けて、いずみは何度も何度も、自分がやったのだと言い張った。そして、もうここにはいられないから、出て行くと言う。http://www.gucci.szepablak.net「……いずみちゃん……」 困惑する青洲を赤秀は一瞥すると、病室に入って行く。それに続きながら、青洲は小さくため息をついた。キットソン――精神的に落ち着いていないのは、むしろ俺の方だ……。 あの日、マメ太を失ったと知って、いずみはパニック状態に陥った。
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イライラした様子の赤秀の声が響き渡る。「いずみはまだ落ち着いていない。もう少し待ってくれ」 青洲が懇願するように赤秀を押しとどめている背後で、ドアが開いた。
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「そんな……ひどい……まだ小さいのに……まだ……あんなに小さかったのに……ひどい……」 いずみは、取り縋った手を力なく、はたり、と落とした。
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第十一話 人を呪わば穴二つ(1)
ドアの外で言い争う声が、部屋の中まで聞こえてくる。「もう少し待ってくれ、赤秀」
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「嘘! 嘘だよね?」「……」 沈黙する青洲に取り縋って揺さぶりながら、いずみはマメ太に会わせて欲しいと懇願した。
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「青洲さん、私なら大丈夫だから……」 青洲にそう言うと、いずみは赤秀に視線を移して、どうぞとドアを広く開けた。
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青洲の声だ。「もう一週間以上待った。十分だろう? 話を聴くだけだ、何も取り調べをしようと言っているんじゃない」
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