標題:
手の平の上には、暖かい光を放つ何かが浮いていた
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作者:
bvypsnbkl
時間:
2014-6-27 10:26
標題:
手の平の上には、暖かい光を放つ何かが浮いていた
「こ、ここは……身体が痛くない。俺はどうなった? 何で目が見える? サクヤたちは! アンデッドドラゴンはどうした!」
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『同族を助けて貰ったから、私も手伝うわ。アンタたちだけだと不器用すぎるからね』『そう、ありがとう』
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意識を取戻し、徐々に今までの出来事を思い出す。だが、状況が理解できなかった。周りを警戒しながら思考していると、後ろから声がかかる。
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洞窟からの咆哮が、ドラゴンの住処に響き渡る。◇ ルーデルが意識を取り戻すと、目は見えないが暖かいものに守られている感じを受ける。目を開けると、そこは洞窟の中ではなく、とても広く何もない真っ白な空間だった。
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『ルーデル、大丈夫だよ』 振り向けば、サクヤが笑顔でその場に立っていた。ルーデルは安心してサクヤに近付こうとするが、いくら自分が進んでもサクヤとの距離は縮まらなかった。不安を感じて、ルーデルはサクヤに大声で叫ぶ。「こっちに来いサクヤ!」 サクヤは困った顔をして首を振る。すると、今度は右から声がした。黒い霧に猪と鳥の声だ。元の大きな姿をし、まるで安心したかのような雰囲気を出している。だが、そちらにも近付く事は出来なかった。「何があった! ここはどこだ! お前たちは……」 ルーデルは、悪い予感が当たっている事を内心で理解してしまう。だが、納得が出来なかった。サクヤが慌てるルーデルを見ながら、微笑んで両手を前に出して水でもすくう様な形をとる。手の平の上には、暖かい光を放つ何かが浮いていた。『説得できたんだよ。この子の身体を貰う事が出来たの……この子はもう魂の流れに戻るから、身体は好きにしていいって。ルーデルにもごめんなさいって伝えてって』http://www.dg.oursharedeurope.net『元々は助けられなかった私たちの問題よ。何でここまで放って置いたのかしらね……まぁ、だから借りとは思わないで、安心して逝きなさい』HERMES ベルト『……おかしなものだな。我らはどうして……まさかな……』 何かを言おうとして、鳥も猪と同じように消えていく。だが、三匹とも満足した感じを受けた。鳥も光の粒となり、ルーデルの元へと向かうと、ウォータードラゴンが洞窟の中で咆哮する。同時に、洞窟は暖かい光に包まれた。
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黒い霧は一言お礼を言うと、そのままアンデッドドラゴンに自ら取り込まれた。『助けて頂いた事に礼を言う。ルーデルの事を頼む』
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猪も礼を言うと、身体が魔力となって掻き消えていく。光の粒になると、その光はルーデルの元へと向かう。
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『何でこんな事をしたんだか……借りは返せそうにないな』 鳥が愚痴を言うが、ウォータードラゴンは首を振る。
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