標題:
「後ろっ
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作者:
5196324qdr
時間:
2014-7-14 18:48
標題:
「後ろっ
「その通りですよ」 私への応援の声が大きくなっている。 私は息を切らしてマックスに剣を振っていく。「そろそろ、私も反撃しましょうかね。貴方は、根性だけはあるようだから、これでは、いつまで経っても勝負がつきませんのでね」「なにを……」 反撃ってあの格好でどうやってするのだろう。 疑問で私の頭にもたげた時、マックスはすっと自分の手を横に引き抜いた。「んなっ!?」 あんなに縛っていたロープから簡単に手を抜いたのだ。 そして、あっさりとそれを捨ててしまった。 剣を握った手を前に持ってきて、刃先を私に向けている。「何やってんのよ……! 私にハンデをくれるはずでしょ……!」 私の声を肯定するようにクラスメイトのブーイングが一層大きくなる。「ハンデは充分あげましたでしょう? それに、私は、一言もロープを取るとは言ってませんよ?」「そんなの詐欺よっ!」「詐欺じゃありません。確認しなかった貴方が悪いのです」 マックスはそう言いながら、目隠しまで取ってしまった。http://www.paulsmith.cagrownonly.com まるで目隠しをしてないみたいに――。「本当は見えてるんじゃないの……!?」「まさか! 私はシンシエル先生の真似をして、気で護恋さんの動きを感じているだけですよ」paul smith 財布「真似って……!」 簡単に言うものだから、私でもできそうな気がしてきたよ……! でも、そう簡単に真似なんてできるもんじゃない。そんなこと、分かってる。
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でも、マックスを追うだけで、私はへとへとだよ……。 マックスにこの剣が当たれば、決着が付くはずなのに……!
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「護恋さん、貴方は弱い。こんなにハンデをあげても私に勝つことができないんですから」「……テュテュスはマックスの味方だっていうの?」
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だが、マックスの姿がすっと掻き消えた。「後ろっ!?」 振り向いたけど、私の後ろにも居ない。「どこを見てるのかな?」
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第十五話 勝負の行方6
「やあああっ!」 すぐさま声を上げて、私はマックスとの距離を縮める。そして、マックスに向かって剣を振り下ろした。
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そして、さっと後ろに下がった。 私が袈裟懸け、逆袈裟に剣を振り下ろしても、マックスはそれをいともたやすく避けてしまう。
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そして悔しいことに、マックスの唇は笑ったままだ。「くっそぉ!」 私は、一方的に剣を振り下ろしていく。
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耳元で声がして、私は振り向きざまに剣を横一文字に薙いだ。 それを、マックスはすっとしゃがんで避ける。
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