標題:
」カイルが叱られた子供のようにおずおずと言う
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作者:
6189697gph
時間:
2014-7-19 08:41
標題:
」カイルが叱られた子供のようにおずおずと言う
「うん。多分、だめだと思って。でも、あのままじゃいけないし・・・それから、離れの女の子のほうも見てきてくれないかしら。ダフレさんが心配していたの。」そういって、軽食の乗った木製のお盆を渡される。
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どうしてって? だってここの王様、凄く評判が悪いのに。 ああ、そりゃね。仕方ない時期だとは思うよ。 立て続けに、嵐が起こったんじゃあねぇ。 でも・・・・王様も同じ。 同じ? あたしらと同じさね。怒ったり、泣いたり、笑ったり、するんだよ。 でも、許せないことじゃない? そりゃ、悲しいことは沢山あったよ。 憎んだこともあったね。
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「言わなくてもわかってます。控え室は使えるはずですよね?」カイは問答無用でカイルを引っ張って控え室へ連れていく。 こう言うときは力押しに限る。ここ数日、カイルが香の病室の前でろくに食べず、寝ないで番をしていることはウェルザから聞いていた。 何もいくら親だからって、しかも元王がそんなことをしなくてもいいのに、この人物はあくまで自分がやると譲らなかったそうだ。 その結果、カイに回ってきたのである。
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「ここの王様だよなぁ・・・」カイは溜息一つついて、歩き始める。 前に一度、聞いたことがある。 ダフレさん、どうしてここで働いているの?
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「カイ・・・すまないが・・・」カイの持っているお盆を見て言う。 「だめです。」 「・・・まだ何も言ってないぞ?」カイルが叱られた子供のようにおずおずと言う。
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「・・・ん、わかった。行ってみる。」本当は少し気が進まなかったけれど。 「本当?助かるわぁ。ごめんなさいね。本当ならあなたに頼むのは筋が違うような気がするのだけど・・・離れまで行ける人って限られているから・・・」そう言ってウェルザはウェーブが軽くかかった髪をなびかせて、持ち場へ戻っていった。 現在、元反乱軍にいた行き場のない人間や、騎士団など他に空の区域から流れてきた難民全てをフォローすることはこの神殿だけでは出来ず、海の神殿「マウ・メイア」に半数を任せている。けれど、問題は。
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http://www.sunglasses.awdconference.com もう、憎んでないの? さあねぇ。わからなくなったよ。ただ、一度だけ王様に会ったことがあるのさ。そんときは知らなくて、後になってそりゃ もう驚いたのなんの。 カイ、あたしらはね。 何も王様の為に働いてるわけじゃない。 このホーリシィンの為に自分が出来ることをしてるんだよ。ただ、それだけ。オークリー サングラス 人気 よく、わからないよ。 どうして、怒りを忘れることが出来たのだろう。 今は、少しだけわかる。ダフレさんとは違うけど。 目指す部屋が見えてきた。そして目的の人物、その扉に凭れていた男は顔だけこちらに向ける。男は浅黒い顔立ちの美男子で、元大地の王だったカイルVである。(ちなみに退位後に何世かがつく。香の場合、VIがつく予定)
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