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　――でも、このおぞましい気配と赤黒い光は。「違うよサキちゃん。これは」「しゃべるなユーリ！」シャネルピアス
　赤毛の友人がひたすらに遠ざけようとしているもの。彼女を守り抜かねばと構える相手。（……まさか！？）　昔話で聞いたことがある。　女神が討ち取った邪な神が、その力を封じられる直前。最後の力を振り絞って、大地に血の雨を降らせた。　雨が溜まった場所から、いつしか"魔獣"が生まれるようになった――と。　人の命を容赦なくもいでいく、邪悪の使徒だ。　灰泥達の中に片生がいたのか。淪落と繋がりでもあったのだろうか。「クルト、無茶だよ！　巫女様がいないのに勝てっこないっ」　赤毛の友人の気配が動く。　逼迫した真力が、言葉の正しさを無言のまま肯定している。「結界の中にいましょう。救援も来ていますから、待っていればきっと――」　悲鳴を出したのはユーリだった。　同時に、頭を鈍器で殴られたような衝撃があった。半端に出していた音を飲み込み、息を止めるのが精一杯だった。　耳鳴りで収まらなかった予感。　苦痛で色あせた世界の中、白が赤に塗りつぶされる。「……くっ、こいつら火炎を飲んでやがる」　"魔獣"と呼ばれる所以を、この時理解した。　獣とは別の生き物だ。http://www.chloe.comparereplica.com「クルトさん、この野犬は」「違う」　クルトは手に例の黄色い粉末をすりつけ、左足を下げて独特な体勢を取った。そうして渡ってきた獣の群れを睨めつけ、苦い顔をした。シャネルキーケース　構えた棒先に獣達が反応する。　飛びかかるつもりだろう。牙をむき出しにして姿勢を低くしている。クロエ長財布
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炎と牙と
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